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不用意な壁の割れ方だったが、守護神は言い訳を避けた。サガン鳥栖GK高丘陽平は後半39分、ゴール左斜め前からの直接FKをMF久保建英に決められて失点。「壁が抜けたというのがあるにせよ、処理しないといけない場面だった」と振り返った。
失点シーンまではほぼ完璧な出来だった。前半3分、FW永井謙佑のカットインシュートを素早い対応でブロックしたのを皮切りに、たびたび嫌なところを突いてくるDF太田宏介のプレースキックも堅実にセーブ。守備陣がときおり危うい対応を見せる中、高丘は自らの働きでFC東京の得点をゼロに抑えていた。
だからこそ、悔いが残る失点だった。後半39分、ゴール左斜め前の角度のないところでDFニノ・ガロヴィッチが久保を倒してFKを与えると、位置に着いたのは久保と太田。どちらが蹴ってくるか分からない状況で太田がゴール前に流れると、壁に入ったFWイサック・クエンカが動きにつられ、空いたゾーンを久保に射抜かれた。
「ある程度はどう打ってくるかは頭に入っていて、予測は立てていたが、相手が一枚上手だった。決められているので相手が一枚上手だったということ」。失点場面をそう振り返った守護神は「枠に来たボールは自分の責任。ああいうシュートは処理したかった」と自らに責任を求めた。
(取材・文 竹内達也)
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2019-04-10 15:21:00Z
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