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紀平梨花(16)=関大KFSC=が今季最終戦で課題を華やかにクリアしてみせた。
フィギュアスケートの世界国別対抗戦(福岡市・マリンメッセ福岡)は11日の女子ショートプログラム(SP)で、紀平が冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を決め、自身が持つ現行ルールの世界最高を更新する83・97点で1位となった。坂本花織(19)=シスメックス=が3位につけた。
紀平はSPが苦手だ。トップに立ったのは、従来の世界最高82・51点を出した昨年12月6日のGPファイナル以来。その後は全日本選手権が5位、四大陸選手権も5位、チャレンジ杯が2位、今年3月の世界選手権では7位と出遅れた続いていた。今季9戦8勝のフリーで豪快に挽回するパターンが定着し“逆転の紀平”の異名を取った。
しかし、フリーでもザギトワ(ロシア)の後塵を拝して総合4位に終わった世界選手権のように、レベルが高い大会ほど、SPの出遅れが響くことになる。
要因のひとつがスケート靴。今季を通じて、新調した靴が合わず、古く軟らかくなりすぎた靴をテープで補強するなど試行錯誤を繰り返した。
この日もしかり。演技直前の6分間練習では大技で2度転倒。3月下旬に新調した靴の締め付けが緩く、「6分間練習でダメと気づいた。テープの巻き方を強めにした。ギリギリだけど調整できた」と明かした。
鬼門のSP「月の光」を今季最終戦にして世界最高で締め、「『やったー』っていうひと言。点数が高すぎてびっくりした。これで来シーズン最初の試合を自信を持って迎えられます」とうなずいた。
2022年北京冬季五輪で金メダルを狙う上でも、SPを苦手のままにはしておけない。
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2019-04-12 07:56:00Z
52781660586247
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