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メルセデスF1代表、予想外のペナルティに驚き。スチュワードには批判殺到も「判定を尊重すべき」(オートスポーツweb) - スポーツナビ

 メルセデスのチーム代表であるトト・ウォルフは、F1第7戦カナダGPでセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)に科されたペナルティについて、スチュワードが物議を醸すような判定を下したことに驚いたと語った。

【写真】第7戦カナダGP:勝者ハミルトン、ペナルティで勝利を失ったベッテルを表彰台最上段に上げて健闘を称える

 決勝レースの48周目、ターン3進入時にミスを犯して芝生に出てしまったベッテルは、ルイス・ハミルトン(メルセデス)の進路をさえぎる形でコースに復帰した。そのためハミルトンは、ベッテルを避けるために強くブレーキをかけなければならなかった。

 ベッテルはマシンのポジションをレーシングライン上に戻すのに、他に手の打ちようがなかったかに見えたが、元F1ドライバーのエマニュエル・ピロを含む4名のスチュワードはこの動きが危険であるとみなし、ベッテルに5秒のタイムペナルティを科した。そのためベッテルは、トップでレースを終えたものの優勝を失うこととなった。

 グランドスタンドのファンや、ソーシャルメディア上のファンもこの判定に憤慨したが、ウォルフはスチュワードの判断について、“白か黒かで状況を判断したもの”だったと考えている。

「物議を醸す典型的な判定のひとつだ」とウォルフは『Sky F1』に語った。

「もちろん私はメルセデス寄りの立場にいるが、コースを外れた時には、1台分のスペースを残す必要があるとルールに定められている。彼(ベッテル)は本能的な反応で、『あのポジションを守らなければ』と思ったのだろう。そしてほんの少しやりすぎてしまったのかもしれない」

「私は少し驚いた。というのも、彼らが物議を醸すような判定をするとは思っていなかったからだ。だが明確にレギュレーションの観点から、彼らは白か黒かでルールを解釈したにすぎない」

■スチュワードへの批判殺到も、「判定を尊重すべき」とウォルフ

 レース後にスチュワードに対する批判が殺到したことについてウォルフは、スチュワードは時に不公平な判定を下すことがあるかもしれないが、判定は尊重される必要があると主張した。

「今回のスチュワードは支持されなければならない」

「エマニュエルもそこに加わっていた。彼ほどプロフェッショナルで経験豊富な人はいない」

「彼らはこのインシデントを検討した。そのことは尊重される必要がある。これ以上このことについて波風を立てるべきではない」

 またウォルフは、SKY F1のコンサルタントを務める元F1ドライバーのジェンソン・バトンから、“F1は多すぎるレギュレーションに縛られているために、見応えのあるレースが台無しになってはいないか”と問われるた。

 この質問に対してウォルフは、一部のレギュレーションを緩和し、レースを激しいものにすることは賛成だと語った。

「我々は皆激しいレースを望んでいると思うが、もし接触してしまうと、重大なことになってしまう」

「だが我々はレギュレーションを根拠とする必要があるし、それが我々のレースのやり方なのだ」

「もしレギュレーションを変更してレースを激しいものにしようと望むのなら、私はまず最初に名乗りを上げるだろう。少し危険でエキサイティングなものになるだろうが、私にも関わらせてほしい」

[オートスポーツweb ]

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2019-06-10 08:25:00Z
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